日本整形外科学会学術集会に参加してきました
日頃より日常診療においてご理解ご協力賜り、心より感謝申し上げます。
今回は先月開催された第98回日本整形外科学会学術集会に参加してまいりましたので、ご報告をさせて頂きたいと思います。
日本整形外科学会学術集会は年1回、首都圏、神戸、福岡などで持ち回りで開催される大きな学会です。
日常診療で今後必要となってくる最新の知見や機器、治療法を学ぶ機会の一つとして、そして多くの関係者と会い、親交を深める場として参加するようにしています。
治療方法について学ぶシンポジウムや教育研修講演などは、以前のように大学病院や基幹病院で手術をしていた頃と違い、今はいかに手術をしない方法で治療を進めていくか、に特化していくため診断方法や診断技術、そして手術をしないための様々な保存的治療について聞くことが多くなりました。手術以外の治療方法について、既存の治療方法のブラッシュアップ、そして今は広まっていない新しい治療方法について学ぶことができ、今後少しでも皆さまのお役に立てるものにつなげていかないといけないと考えています。
あと、この日本整形外科学会学術集会にはユニークな伝統の企画があります。各大学対抗でサッカー、野球といったスポーツの大会が併催されます。所属している九州大学サッカー部では20年ほど前から大会に参加しています。北海道、東北、関東、北信越、東海、関西、中国四国、九州などで予選が行われ、本選出場権を獲得した大学がこの日本整形外科学会学術集会が行われる4日間、学会活動に影響がない早朝に試合を行います。北は北海道、南は九州まで予選を勝ち抜いた16大学が熱戦を繰り広げ、今回の優勝は筑波大学さんでした。所属する九州大学は3月に行われた九州予選は勝ち上がったものの、今回の全国大会では初戦敗退。全国大会のレベルが上がってきているのを実感しました。
また九州大学の同門会にも参加、同期、先輩後輩の近況を聞き大きな刺激を受けることができました。サッカー大会でもサッカー部のチームメイトとも久しぶりに顔を合わせいろいろ情報交換をすることができ、こういったこともこの学会の醍醐味だと思います。
医師に限らず、当院では理学療法士、医療事務のスタッフたちが学会や研究会、勉強会に多数参加しており、いままで参加したスタッフも、そうでないスタッフも今後積極的に参加することを推奨しています。今までの知識の確認や新しい知識の習得が出来るため、それが来院してくださる皆さまに還元出来ればと考えております。またスタッフ自身も自分で情報を取りに行き、学び、それを実践することで成長し、さらなるやりがいを感じ、自己肯定感を持っていくことでより良い医療サービスの提供にもつなげることができます。
スタッフそして皆さまとこのより良い循環をこれからも作っていきたいと考えています。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。